【これまで】か 【これから】か それが問題ニャ!: 二匹のネコのその後

さいとうれい & 齋藤真行

Book 3 of 齋藤真行

Language: Japanese

Publisher: 愛本出版

Published: Aug 15, 2020

Description:

私たちの心は、「これまで」のことか、「これから」のことにとらわれます。 「あのときは・・・だった」 「これから・・・だったら」 過去や将来に意識を置く考え方が、私たちのあり方です。 自分が経験してきた過去にすがりながら、将来に新しい希望を見出そうとあがきながら生きています。 心が「これまで」や「これから」にとらわれるために、かえって生きづらさを覚え、道を見失うこともあります。 本書は二匹のネコの歩みを通して、過去や将来へと揺れ動く心に向き合うための物語です。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 「ミラ」と「カーコ」という二匹のネコは、優しいおじいさんに養われていました。 ところが、ある日おじいさんは消えてしまい、エサがもらえなくなりました。 途方に暮れた二匹のネコは、それぞれの決断をくだします。 ミラはエサを求めて旅立ち、カーコは留まりました。 ネコたちは、それぞれの道をたどって、自分なりのゴールに向かい、自分なりの「答え」を見出します。 二匹のネコのその後は、どのようなものになったでしょうか・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ ネコの決断とその後を読み進めながら、「私はどう生きたらいいのか」という問いかけをめぐって、 自分の人生を大局として眺めながら、【これまで】と【これから】を顧みるように、促されます。 【これまで】の道を守ることが正しいのか。 【これから】の道を切り開いていくことがよいのか。 それとも、別の道があるのか・・・。 物語を読み進めるなかで、ネコたちの歩みはゆっくりと変化していきます。 同時に、読み進める自分の心も、新しい気づきを得ながら、静かに変化していきます。 二匹のネコがたどった道を一緒に進むなかで、 「私」自身が落ちそうな落とし穴や誘惑、試練ばかりか、どのようにそこから抜け出ていくのかについても、 暗示のようにヒントが描き出されます。 ごく小さな二匹のネコの物語に、私たちが経験する人生のミニチュアが秘められています。 この物語を追体験することで、自分自身の人生のシュミレーションをしながら、新しい道を展望させられる、〈大人のための絵本〉です。 ※本書は130ページ程度の文章とイラストからなる作品です。