ぼくはヒーローに、なれなかった。

さいとうれい & 齋藤真行

Book 5 of 齋藤真行

Language: Japanese

Publisher: 愛本出版

Published: Apr 8, 2021

Description:

〈ぼく〉は幼いころ、「自分はヒーローだ。ヒーローになれるんだ」と素朴に信じていた。

成長する中で挫折や失望に出会い、 「ぼくはヒーローになれない」という葛藤を強いられる。

〈ぼく〉はなれなかったヒーローの影におびえながら、生きなくてはならないのか・・・。

〈ぼく〉の「人生との和解」の物語。

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『ぼくにはなにもない』、『おれにはドーナツみたいな穴があいている』などにつづく、〈大人のための絵本〉第五作目。

「どう生きるべきか」

「どんな人生が理想なのか」

生きていくうえで、このような大切な問いに答えてくれるのは、「ヒーロー」の存在。

マンガやドラマ、映画や小説が描き出すヒーローたちの姿に触れるとき、心が奮い立たち、「理想の人生」への熱意が芽生えます。

「こんな風に生きてみたい!」と願って、努力を始めます。

一方、そんなヒーローの姿によって、苦しめられることもあります。 ヒーローのようになりたいと願っていたのに、かなわないこともあります。

「自分の人生が理想通りにいかなかった」ことが、苦しみの源になります。

「ヒーローになれなかった自分」とどう折り合いをつけることができるか。

これは人生の後半戦を生きるうえで、非常に重たい問いかけです。

本書はヒーローになることを熱望していたのに、なることができなかった〈ぼく〉が、 どのように「心のヒーロー」と闘い、受け入れて生きていったか、〈たとえ〉として描いています。

「ヒーローになれなかった自分」 を抱えつつもなお、生きなくてはならないし、与えられた自分の人生を受け入れていかなくてはいけない・・・。

このような苦しみを抱えながら模索している方々が、自分の人生を考えるきっかけとして本書をお読み頂ければ幸いです。

【出版社からのコメント】

自分の才能の限界、友人とのつながりのなかでの失望、憧れの喪失という痛みを経験しながら、理想通りには行かない現実をどのように生きていくのか。

綺麗事では立ち行かない現実をふまえながら、模索し続ける人に自分の人生を受け入れるヒントを与えてくれる内容です。

『ぼくにはなにもない』『おれにはドーナツみたいな穴があいている』『だれもわたしを愛していない』『【これまで】か、【これから】か、それが問題ニャ!』に続く、〈大人のための絵本〉です

※本書はイラストと完結な文章からなる100ページ程度の物語コンテンツです。

作 齋藤真行(さいとう まいく)
1979年生まれ。東京神学大学大学院修了。
日本基督教団牧師。

『ぼくにはなにもない』、『中年の危機を乗り越える8つの方法』など、 分野を横断する著書を多数、Amazonから出版中。

絵 さいとうれい
1979年生まれ。
横浜美術大学卒業。
『しょうたとほしのふね』、『ヨベルのうた』、『ねがいごとひとつだけ』などの絵本をAmazonから出版中。