生きていても苦しいだけ

さいとうれい & 齋藤真行

Book 6 of 齋藤真行

Language: Japanese

Publisher: 愛本出版

Published: Aug 15, 2021

Description:

「生きていても、苦しいだけ」 中年期を生きる女性の〈わたし〉が〈生きることの苦しみ〉から なんとか逃れようと闘い、もがきながら、 「この人生をもっと生きてみたい」と願うまで、 絶望から希望への道をたずね求めていく物語。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ネットで見る知り合いの楽しそうな集合写真、 結婚の報告、 成功して活躍している姿・・・。 街で目にするおしゃれな人、 髪のきれいな人、 若いカップル・・・。 学生時代の楽しかった思い出、 出会った友人や恋人、 おもしろかった先生の授業や勉強・・・。 「そんなすべてを見聞きするとき、生きている苦痛が何十倍にも大きくなる。 いまのわたしはそれらを失ってきている・・・」 人生の前半は、太陽が地平線から高みへのぼっていくように、 体力や知力に満ち、友人に囲まれ、 厳しくも楽しい日々かもしれません。 しかし、人生の後半を生きることは、前半に与えられたあらゆるものを、 失っていくことをも意味しています。 思い通りに生きることができなかったすべてを 受け入れることは簡単なことではありません。 中年期を生きる主人公は、願っていたような人生を生きることができず、 〈生きることそのものが苦しい〉という状態に陥り、 なかなか抜け出すことができません。 しかし、自分の道を歩むなかで、苦しみの底に一条の光を見出していきます。 「生きることの苦しさ」と、どう向き合えばいいのか。 生きることの苦痛から、逃れる道はあるのか。 このような苦痛をどのように考えればいいのか。 女性の主人公に託して、「苦しみに向き合う勇気」を問いかける、大人のためのイラスト絵本です。 そういった問いかけを胸に抱いて、日々戦っておられる読者のご参考にして頂ければ幸いです。 ※本書は短い文章とイラストからなる、103ページの作品です。